車の長いアンテナはどこへいった?☆愛知 名古屋 自社ローン 外車 輸入車 マイカー横綱くん
かつての車のアンテナはとても長いものでしたが、技術の進歩により小型で短くなっていきました。
長さ90cm前後だったワケ FMの波長が関係?
かつての車には、バンパーやトランク、ルーフなどに伸縮式のアンテナが見られましたが、いま道路を見渡しても、ほとんど見られません。
代わりにルーフから角が生えた感じの短いものや、あるいはサメのひれのような突起が見られます。
アンテナは短くてもよかったのでしょうか。
——昔のアンテナはなぜ長かったのか?——
AMラジオの電波をキャッチするためには、アンテナが長いほど有利。ただしFMの場合は最適な長さというものがあります。
車体に設置するアンテナの場合、長さを「1/4波長」程度にすると最も効率がよいとされ、たとえば80メガヘルツであれば1波長は3.75m、その「1/4波長」は約0.94mです。
そのため、昔は90cm前後まで伸びる「ロッドアンテナ」が主流だったのです。
——どのような理由で短くなったのか?——
外観上の問題、風切り音の発生、折れ曲がりや収納の手間、コスト、加えて自動伸縮アンテナなどの場合は故障の問題があるためです。
最近は長いロッドアンテナはほとんど見られなくなりました。
——現在はどのような方式が主流なのか?——
AM/FMラジオ用としては、車体の形に応じて(太く短いタイプの)短縮ポールアンテナ、サメのひれのようなシャークフィンアンテナ(ドルフィンアンテナとも)、ガラスと一体化したガラスアンテナが採用されています。
——ラジオ以外ではどのようなアンテナがあるのか?——
ポールアンテナやシャークフィンアンテナなどは主にラジオ用。地デジや(主に海外で利用されている)衛星ラジオといった新しいメディア、さらにGPS、ETCなど、多くの種類のアンテナがクルマに搭載されています。
そのため、個々のアンテナの小型化はもちろん、複数種のアンテナをまとめた複合アンテナや、ガラス上に多くのアンテナをまとめる技術が必要になっています。
昨今は車そのものに通信機能を持たせる「コネクテッド」技術や、自動運転技術の開発も活発化しています。
これら技術の進展により、「車は周囲の交通状況をセンシング(感知)し、各種インフラやほかのクルマと通信し情報を交換しながら走行するようになる」そうです。
また、それらの機能を確保するためにも「確実な通信が要求されます」とあります。
トヨタによると、「現在の車載機の通信量ではカバーしきれなくなると予想されることから、大容量の衛星通信に着目した」とのこと。
「車載用平面アンテナ」は、「米国の企業と共同で、パラボラアンテナのような構造物ではなく平面化、小型化し、車載に適したアンテナを試作したもの」だそうです。
衛星通信には、国や地域を越えたカバーエリアの広さや、自然災害などの緊急時でも安定した通信を確保できるといったメリットもあるといいます。
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