本当は1番安全?なスポーツカーPart.4☆愛知 名古屋 自社ローン マイカー横綱くん
愛知 名古屋 自社ローン マイカー横綱くん です☆
スポーツカーが実は圧倒的に安全性が高い車というお話、最終回です。
ハイパワーなエンジンは安全面ではデメリットなのか?
スポーツカーが危険だといわれている理由の一つに、そのエンジンパワーからくるイメージがあると思います。
「スポーツカーはパワーがある=スピードが出る=危険」というイメージになるわけです。
しかし、日本国内における最高速度は、高速道路であっても100km/h(一部の区間では120km/h)に制限されており、ハイパワーなスポーツカーであっても非力な軽自動車であっても、公道を走るスピードは基本的に同じです。
走るスピードが同じであれば、ブレーキ性能や足回りの性能が高いスポーツカーの方が軽自動車にくらべて圧倒的に安全性は高くなりますので、「スポーツカーはパワーがある=スピードが出る=危険」という考えは、あきらかに間違いであるといえます。
むしろ、ハイパワーであることが、安全性につながる可能性もあるのです。
たとえば、制限速度60km/hの片側1車線の一般道で、全長が10m以上もあるトラックが40km/hで走っていたとします。
このトラックを追い越すときに、非力なクルマだとなかなか加速せずに、トラックを完全に抜き切るまでにはかなりの時間がかかってしまいます。
トラックを完全に抜き切るまではずっと対向車線を走り続けることになるわけですから、ある意味では非常に危険な状態であるといえます。
しかし、ハイパワーなスポーツカーであれば、加速性が高いために追い越しは一瞬で終わってしまいます。
結果的に対向車線を走る距離が短くて済むことになり、パワーのあるスポーツカーの方が、安全に余裕をもって追い越しができるということになります。
また、高速道路の合流などでも、加速性能の高いクルマであれば短時間で本線のスピードに合わせられますので安全です。
これから高速道路の制限速度が120km/h時代をむかえるにあたっては、クルマの加速性能というのはこれまで以上に重要になるでしょう。
なぜ安全なはずのスポーツカーの事故率が高いのか?
これまで説明させていただきましたように「確実に止まる」という点や「走行性能が高い」という点などから、スポーツカーはクルマのなかでもひときわ安全性が高い存在であるということは間違いのないところです。
しかし、保険会社で保険金額を算出するための基準の1つである車両料率クラスは、あきらかにスポーツカーが高くなっています。
たとえば、日産マーチの車両保険に対する車両料率クラスが3~4なのに対して、同じ日産のGT-Rの場合は7となっています。
車両料率クラスが高いということは、事故を起こす可能性が高いクルマであると保険会社が考えているわけです。
保険会社は、実際の事故のデータをもとに、過去に保険金の支払額が多かったクルマの車両料率クラスを高くしますので、この数字が高いということは実際に事故が多いのでしょう。
それでは、安全性が高いはずのスポーツカーで、なぜ事故を起こしてしまう人が多いのでしょうか?
これは、クルマそのものに問題があるというよりも、あくまでも乗る人の問題といえそうです。
「ハイパワー=スピードが出る」ということになると、どうしても「スピードを出してみたい」と考えてしまうのが人間の性というものです。
しかし、どれほど安全性能的に優れているスポーツカーであったとしても、一般公道で制限速度を無視して猛スピードで走れば、事故を起こしてしまう可能性が高くなるのは当然です。
また、スポーツカーというのは、どうしても若い人に好まれる傾向にあります。
中高年ドライバーにくらべて、若いドライバーというのは、どうしてもスピードを上げて走りがちになりますし、事故を起こす確率も高くなります。
任意保険の料金が若い人ほど高くなるのは、若い人の方が事故を起こしやすいというデータにもとづいているからに他なりません。
アクセルをちょっと踏めば気持ちいいほどの加速性能を示すのがスポーツカーです。
若い人がそんな車を手に入れてしまったら、制限速度を守って安全運転をしなさいという方が、むしろ酷なのかも知れません。
つまり、スポーツカーそのものが危険なのではなく、あくまでも乗る人の「スピードを出したくなる心理」が問題なのであり、危険につながるということです。
「スポーツカーは危険なクルマ」という世間の人が持っているイメージは、当のスポーツカーにしてみれば、まったくの濡れ衣であるといってもいいのかも知れませんね。
榛原
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